最近、「睡眠時無呼吸症候群」という言葉をよく耳にします。 この病気と深く関わっているのが、実は「いびき」なのです。 「いびき」は、睡眠中に軟口蓋(上あごの奥の柔らかい部分)の緊張がゆるんで、のどが狭くなり、呼吸のたびに振動して起こる音のことをいいます。もともと「いびき」をかく咽頭部は狭いうえに、周囲が骨によって支えられていないため、つぶれやすく、息を吸った時に吸い寄せられて、さらに狭くなるのです。 日本人の場合、習慣性の「いびき」(毎晩「いびき」をかく人や「いびき」がひどいといわれている人)は、男性で20%、女性で5%という調査結果が報告されています。特に、肥満でのどの周囲に脂肪がついている人、あごが小さい人、鼻づまりのある人などが「いびき」をかきやすいようです。また、お酒を飲んだ時や疲れている時、あるいは心不全、腎不全、内分泌障害、代謝障害などでも「いびき」が起こります。 |
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のどがさらに狭くなると、息を吸う時に気道の壁が吸い寄せられて閉じてしまい、息が吸えない状態になることがあります。これが無呼吸で、この状態が頻繁に起こり(10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上、7時間の睡眠中に30回以上)、様々な症状を引き起こすのが「睡眠時無呼吸症候群」です。 無呼吸が続くと、無呼吸から身を守る覚醒反応が一晩に数百回も起こり、熟睡できません。そのため、朝起きた時に頭が重く、昼間も眠くて、集中力がなくなります。この状態では、交通事故の危険性が数倍高くなるという報告もあります。 「睡眠時無呼吸症候群」の場合、単なる寝不足とは違って、寝つきは非常に良く、長い時間眠っても熟睡感のないのが特徴です。また、夜間の尿の量や回数が多くなる、夜間の汗の量が多い、寝相が悪いといった症状がしばしば見られます。 この病気を放置しておくと、様々な内臓の障害を引き起こすだけでなく、社会生活上でも多くのトラブルの原因となるため、早めの対処が必要です。 |
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65歳以上で介護や生活支援を必要とする人です。40〜64歳の医療保険加入者でも、老化にともなう病気(特定疾病として定められた15種類の病気)の場合は対象となります。 |
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介護保険の利用対象とはなりませんが、利用できるサービスがゼロになるわけではありません。各市区町村で日常生活の援助や配食サービス等のメニューを設けています。また、地域のボランティアによるサービスも充実してきているので、必要な場合は相談してみてください。 | |
要介護認定は原則として6ヵ月ごとに更新し、そのつど状態を見るための訪問調査と認定を行います。そのため、有効期間内に更新申請しなければなりません。申請は、有効期間の終わる60日前からできます。ただし、状態が大きく変化した時は、更新期日を待たずに調査と認定を受け直すことができます。 | |
要介護や要支援と認定された場合、申請日にさかのぼって認定の効力が生じます。よって、申請した日から介護保険を利用して、1割負担でサービスが受けられるのです。 | |
介護保険の自己負担額には上限が設けられていて、上限額を超えた分は後日、払い戻されるしくみになっています。適用を受けるには、市区町村に申請する必要があります。 |
最近の婦人雑誌を見ていると、骨粗鬆症に関連する記事が多くて、女性が高齢になると皆、骨の病気になるのかと不安になってきます。しかし、大丈夫ですよ。もう少し楽観的に考えましょう。人間が生きている限り、骨だって新陳代謝するのですから。そして骨は柔軟な筋肉に守られてもいます。身体に思うままにならない所があっても、動かせる所は少しでも動かしてみて下さい。そして、良く働いてくれた骨のために、カルシウムのたっぷり入った食事を取りましょう。カルシウムを多く含む食品は、牛乳、ヨーグルト、プロセスチーズ、大根の葉やほうれん草、ひじき、切り干し大根、ゴマ、大豆煮干し、オイルサーディンなどです。消化しやすいように調理して召し上がって下さい。 今回は牛乳で作ったゴマ豆腐です。牛乳嫌いの方にもおすすめです。 |
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山際 千津枝 | |||||||||||||
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